“プジョー306BREAK”について語る

私の306BREAKは、1999年のモデルです。が、正確に言うと1999年の前期モデルになるかと思います。1999年9月に小変更があり、ヘッドライト(クリアレンズ化)、フォグランプ(丸型に)、バンパー(ボディ同色化)、コクピットのパネル(木目調→カーボン調)が変更されました。ここでは、愛車の気に入っている点や弱点を挙げながらプジョーを語ってみたい。

1.ボディカラー
カラーは「ナウシカグリーン」と呼ばれる緑色である。当初は私の好みではなく(詳しくは購入記参照ください)「黄緑色の腐った色」と形容したが、今はとても気に入っている。この色が306に使われたのはたぶんN5になってからだと思う。1999年の後期にはシャーウッドグリーンに変わったようなので、約2年間しか製造されなかった色になる。その間でこの色のブレイクは何台輸入されたのだろう? ちなみに私が購入するときの船便には、この色は2台だけだった。ファラオンブルーとルシファーレッド以外を見ることがほとんど無いが、日本には数台しかない(と思われる)同胞といつか出会いたいものである。
しかし・・・・・「ナウシカ」ってどんな意味だろう? ルシファーが「堕天使」という意味であることを知ったときはビックリした。「風の谷の・・・・」という映画の題名になってるので、森の妖精とかいう意味かな? 要調査!!


2.シート
このシートはいい。軟らかいが沈み込みはそれほどなくホールド感も十分にある。ラテン車のシートは一見小ぶりに見えるが、中身は本当にしっかりしている。ドイツ車のように硬いシートはどうも頂けないが、硬いシートに身体をはめ込むことでホールドさせるのと、軟らかいシートに身体を沈み込ませることでホールドさせるという設計思想の違いなのであろう。しかしながらそんなプジョーも206や307ではシートは硬めになっている。特に307が“ドイツ車的”と言われるのはこの辺も由来しているのかな?




3.AL-4
我が愛車はATである(カミサンが限定免許なので・・・。本当はMTが欲しい!!)。 306のATはZF製が使われていたが、丁度私の車の時からこの「AL−4」に変更になった。ZFと違いプジョー内製の装置である。ZFよりも安く作れるそうである(使用料とかそんなモンも取っていたんだろうね)。このAL-4であるが、結構トラブルが多いらしい。いきなり3速固定になってしまう(エマージェンシーモードと言うらしい)事象が一番多い。急激に付加をかけた時(急加速時)にこの事象に陥るそうで、プログラムミスだとかいろいろ原因が言われている。ただ、私の車には一度もない。なぜかは解らない。急加速も結構やってるのだが至って健康である。我が愛車は当りが良かったようだ。
306登載のAL-4の良いところはエンジンブレーキが良く効く事だろう。下り坂でのフットブレーキの使用頻度は普通の車に比べて著しく少ない。ただ、下りから平坦なったところでの変速が若干遅い点はいつも気になる。あと、4速への変速ポイントが70キロであるため、燃費が良くならない点も気になっている。街中での巡航速度はだいたい60キロぐらいであり、つねに3速で走っているからだ。その分アクセルに鋭く反応するので痛し痒しではあるが・・・。
このATは“学習機能”が付いており変速のパターンが乗り手によって変化するらしい。カミサンが乗った後に運転すると、結構ギクシャクするのでたぶんちゃんと学習しているのであろう。ただ、正直なところ必要ないと思う。60キロ巡航が多い場合に変速ポイントが変化するような燃費とかに直結する学習効果なら歓迎だが、そんなんじゃないからねー。

4.ハンドリング
ハンドルは“重め”の印象を受ける。国産車のように「手のひらでクルクル」とはいかない。ただ、私個人はこれくらいの“重さ”が丁度いい。路面の情報もしっかり拾ってくれるのでとても気に入っている。ただ、最小回転半径が大きすぎるのが玉にキズってところです。
ホーンボタンがウィンカーレバーの先端についているのも変り種っぽくて好きなところです。ただ、206以降のプジョー車はホーンボタンがハンドルに内蔵されてしまったので、この“いかにも洋モノ”を実感させてくれる部分も味わえるのも、プジョーでは306が最後のようです。



5.リアカーゴスペース
この車のカーゴスペースは“広い”のひとこと。プジョーの特徴でもあるリアショックのマウント方法の恩恵を十分に受けています。ゴルフバックなら横にしたまま4つは楽勝で入ります。
ただ、残念ながら7世代からはリアサスの構造が変わってしまったため、ここまで広くスペースが取れることは無くなってしまいました(その分車体幅を広げてあるけど・・・・)。



6.ルーフレール
BREAKの特徴とも言えるルーフレールです。ステーションワゴンでもこのレールが無い車種も多いですね(ローバーとかシトロエンとか)。まあ、あっても無くてもキャリアそのものは金具で装着できるのですが、あったほうが“かっこいい”と個人的には思っています。
私の車には、TERZO製のキャリアにルーフボックスを乗せています。これはスキー板を運ぶ際に、融雪剤の付着によってエッジが腐食するのを防ぐために装着したものです。夏はいらないのですが、なにしろ大きくて保管場所がないもので、結局通年屋根に乗っています。




7.ボディーライン
306のボディラインは最高である。特にセンター部の“くびれ”。ここがとにかくカッコいい。とてもセクシーである。他のプジョー車にはなく、306固有の特徴として声を大にして言いたい。ココが一番カッコいい!










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